ポイントを押さえて、良い家を建てよう！>壁の中も安全対策が必要です

ここでは、もうひとつの壁の中の安全対策について
見ていきましょう！

何もしていないのに、あるとき急に
「家が傾いてしまった！」
といったような話を聞かれたことがありませんか？

また、ご近所で「シロアリが、家を壊してしまった」
といったような噂もときどき聞きます。

普通は、これらいついてきっと「運が悪かった」
のか、「手抜き工事が原因なんじゃないの〜？」

と、自分とは関係のないようなことに
感じるかもしれません。

しかし、それは大きな間違いなのです！

シロアリは、適度にジメジメしている場所を好んで
乾燥した場所が嫌いなようです。

そのため、きちんと乾燥している木を
食べる！ということは、ないそうです。

シロアリが大好きなのは、高温多湿で密閉された環境です。

つまり、シロアリ被害に遭うのは
あまり聞きなれない言葉ですが
「壁体内結露」が原因の一つと考えられているのです。

また、壁体内結露は、カビや木材を腐らせる
腐朽菌の繁殖も促してしまうのだそうです。

最近のマンションや住宅は「ペアガラス」というものを
使っているところが多いので、室外の温度が伝わりにくく
樹脂素材のフレームも増えてきているので窓部分での
結露は、ほとんど見かけなくなりました。

しかし！この結露が壁の中で起こっていたらどうなるでしょうか？

主に冬に起こると言われる結露ですが
屋内の温度が人間に快適な25℃前後で、ある程度湿度があって
外部の温度が０℃、あるいは零下と大きな温度差が生まれると
室内側の水蒸気を含んだ外部より高温の空気が
冷たく冷やされた壁の内側で結露して
水分となって壁の中に蓄積されてしまうのです。

この水分がカビや腐朽菌の原因で
家を支える柱や、木材を腐らせて
シロアリを呼び寄せる危険性があるんです。