ポイントを押さえて、良い家を建てよう！>換気システムにも色々あるんです

2003年の建築基準法改正によって、機密性の高い住宅は
24時間機械的に換気することが義務付けられました。

これは「シックハウス症候群」と呼ばれる化学物質の
発散によって起こる問題を解決するためのものです。

シックハウス症候群は、1980年代に問題視され始めました。

この24時間換気のほかにも
「ホルムアルデヒドを発散する建材の使用制限」「シリアル消毒剤の使用禁止」
なども法律に定め、その結果、シックハウス症候群の報告は現象していきました。

なお、２時間に家全体の体積の空気量が１回程度自然に入れ替わるような
機械換気以外の装置や家の構造の場合は
24時間の換気機会は必要ありません。

つまり、隙間や特殊な装置などにより
自然に通気が行われるような工法にはこの換気扇を使った
機械換気は、必要ないのです。

ただし、高気密高断熱を特徴にしている住宅では
ほぼ100％、この換気システムが取り付けられています。

そのため家の快適さという場合、次の重要なのは換気ということになります。

2003年以降の多くの住宅には
換気ファンが取り付けられているので
新築の家の壁からダクトが出ているというのを
見たことがあるかもしれません。

この多くは「第三種換気」というもので
壁面に換気扇を取り付けて屋内の空気を排気するものです。

これが一番安い値段でできる方法ですが
一般的にこの換気扇を常時回している住宅は
なかなか見ることはありません。

新築の最初のほうは、動かしている人がいると思いますが
この第三種換気のほとんどは普通の換気扇のようなものなので
外気の熱の影響をかなり受けてしまうのです。

国土交通省の指導では、２時間で家の体積の空気が一回りするので
２時間あれば、外気と室内の空気が全て入れ替わってしまうのです。

これでは、冷暖房の効率がとても悪いので
ファンを止めている家庭が多いというわけです。