ポイントを押さえて、良い家を建てよう！>エントロピー増大の法則とは？

エントロピー増大の法則。これを言葉で説明するのは
非常に難しいのですが、あえて簡単に言えば
熱やエネルギーの拡散の尺度を物理的に表したもので
分子や原子の「でたらめさ」の尺度を表します。

これは、ある物体のエネルギーは周りの環境の影響によって
均一化していくということになるので
一番簡単な例は、角砂糖を水に溶かす！というもので
最初は甘いのが固まっていたものが
時間の経過とともに徐々に水に溶けていって
最後には、濃度の均一な砂砂糖になるんです。

このとき格砂糖のエントロピーは増大したといえるんです。

あるいは、温度の例でいえば、冷たくキンキンに冷えているビールを
室内に置いておくと、だんだん常温になっていきます。

このとき、室内はビールの温度分若干冷やされているんですが
室内の体積があまりに大きいため
全体としては、ほとんど影響を受けないというわけです。

つまり、自然界においては、ものを放置しておくと
エントロピーは小さい方向から
大きい方向に自然に流れることを説明するのに
エントロピー増大の法則という言葉を使うのです。
この話は、家と温度や熱の関係を説明するときに
少し使いますので、簡単ではありますが、改めて説明させていただきました。

では、話を熱の伝わり方に戻りましょう。

まず一つ目が「伝導熱」です。

たとえば、アイロンを熱して、ワイシャツなどに当てると
ワイシャツに熱が伝わります。これは、振動の大きい原子が
振動の小さい原子にその振動によって起きるエネルギーを
直接伝えることから起こるというわけです。