ポイントを押さえて、良い家を建てよう！>エントロピーと対流熱の関係って？

対流というものは、たとえばエアコンの暖房やドライヤーを付けると
空気の流れによって、熱が伝わってきます。

この熱の伝わり方を対流と呼ぶのです。

対流は、空気だけではなく液体でも起こります。

海での暖流、寒流も大きく考えると
海の熱の対流減少と考えられるんです。

コンロでやかんのお湯を沸かすとき
熱を加えるのはやかんの底の部分だけですが
お湯は全体が同じように暖められていきます。

これは、お湯がやかんの底から伝えられた振動を
次々に伝えていくことから起きる現象です。

暖められた水は、熱を持つことで膨張して
軽くなって上の方へ移動し、その一方で
冷たい水が下法に動きます。

これを対流と呼びます。

ここでは水を例にたとえましたが
空気も空気自体が熱を持っていどうします。

室内の上下の温度差解消のためのシーリングファンは
この対流によっての温度差を減らすためのものなんです。

そして、内断熱工法などで多く使われる断熱材は
グラスウールやロックウールなどですが
これらは、その内部に叩き込んだ空気により
「伝導熱」と「対流熱」をシャットアウトすることができます。

しかし「輻射熱」は、残念ながら１割程度しかブロックできないのです。

つまり、９割の輻射熱は断熱材に熱として
吸収されるか、室内に侵入してきてしまうのです。

この割合をみると、断熱材が輻射熱に対しては
無抵抗だといっても、間違いではないのです